よくディベートを実施すると強い人は本当に強いけど、二つの種類があるのではないでしょうか?一つはとにかくしゃべる人。相手がしゃべるまもなく次から次へのしゃべりまくり、一見支配者のように見える。でもこれは冷静に対応すると実は争点をうまく変えたりして、自分の都合のいいことばかりならべているように思えます。もう一つの強いタイプとは言葉そのものは少ないですけど、しゃべるときは要点を抑え、かつ相手の言い分も認めた上で、でも「実は××が正しい」と説得力ありで物言う人。実は本書は後者になるためには?ということを多少、心理学と絡めて解説しています。<P>ただ最終的に大切なのは以下の3点に集約されると思います。<BR>・正しいことが理論的に明確に説明されることを主張すること<P>たとえ勝負に勝ったとしても後腐れない勝ち方をすること<BR>・相手の主張を理解すること<P>すなわち自分を磨くことが何よりも大事だと思います。そのためにはいろいろな本を読んだり、人の考えをよく聞いて理解したり、その積み重ねを我が物にしていき、これからの対応に供するということを心がけなくては!と再認識した一冊でした。あわせて本書は他の書物と比べると何か本当に指示が具体的で参考になるものが少なからず存在している!と思われるのでした。
この手の本を読む人は、口げんかが弱く泣き寝入りを強いられやすい人で、その克服方法を探している人が多いと思いますが、そんな人にはぜひ読んでもらいたい、勇気が出る本です。「今、なぜケンカに勝つことが必要なのか。」ということに始まって、「ケンカに弱い人間から脱却できる方法。」や「正々堂々と論理で議論に勝つ方法。」などが、具体例を挙げながら分かりやすく述べてあります。心理学の用語も出てきますが、難解なものはありません。何より良いと思ったのは、何が何でも相手を論破してこてんぱんにやっつけてしまうのではなく、。「人間関係を大切にしながら議論に強い人間になっていこう。」という実用的なテーマが貫かれていることです。