一人のひとをこんなにも強く深く激しく愛することができるのだろうか。<BR>ひとりの女性をひたむきに愛する男。<BR>そして、その愛を受け入れる女。<BR>愛する人の子供をこの世に残したい。<BR>愛する人を誰にも渡したくない。<BR>母性の強さと女心に涙が溢れて止まりませんでした。<BR>こんなふうに一人のひとを愛し、一人のひとから愛されたいと思う一冊です。
友人から、「是非読んで!絶対読んで!」と無理矢理渡されたこの「菊花の香り」は、私の心を深く激しく揺さぶり、嗚咽させずにはいられない話でした。<P> 一人の女性と一人の男性が、こんなにも深くお互いを思いやり、その幸せを強く願い、共に生きてゆくんだという深い愛情が生み出すものは、決して想い出だけではなく、後に残る人間に生きる動機や勇気、確信、絶対的な安心感を与えてゆくものなのだと思いました。<P> もちろん、悲しいし、切ないし、苦しい。けど、限られた時間の中に無限の激しくもあたたかい愛情を見ました。こんなにたくさんの涙を流したのは本当に久しぶりでした。
久しぶりに、じぃ~んとする小説に出会いました。<P>死を受け止めながらも、まっすぐに生きている2人。<BR>愛する人とともに暮らし、妊娠し、子供を産むということの深さを感じました。2人の会話がすっごくいい!!<BR>ちょっと古風かな。。。と思うけれど、読んだあと、寂しさのなかにもスッキリとした感じが残り、純粋な気持ちになれました。<P>心が洗われるってこういうことかな・・・。