世の中に偉そうな人はたくさんいるが、実際に偉い人はなかなかいない。じゃあ、偉いといわれている人は何を考えているのか?実は...<BR>一人の医師として興味深く読ませていただきました。<BR>これから医師を目指す人、あるいは、研修中の人に読んでもらいたい。
著者が心臓外科医としてどのような<BR>心境で手術をしているか。<BR> 海外で医者の仕事をしてきた経験から見た<BR>日本の医者の現状。<BR> 医者にかかる時の心得。<BR>などが、一般の人達に向けて<BR>平易な文章で書かれています。<P> 著者は<BR>事前に詳しい説明をし、術中ビデオを撮り、<BR>患者に渡しているそうです。<BR> 「執刀して不幸にも亡くなられた患者さんが、<P>私の手術を背後から見守ってくれているのだと<BR>思っている。」とあって<BR> 誠意をつくして治療にあたっているからこそ<BR>そのように感じることができるのだろうと思いました。<BR>真摯な様子が描かれていてとても<BR>読後感が良い本でした。<P> また、医者に事前に説明をもとめ<BR>文章にしてもらう。<BR> 医者の治療数、失敗数を聞く。(答えてくれない医者はさける)<P> 納得できないときは、(緊急の場合をのぞき)相性のいい、医者をさがそう。<BR>などは、今まで考えたこともなかったので<BR>目からうろこが落ちるようでした。<BR> 「医者に肩書きや権威を求めるのではなく、<BR>実力と人格を兼ね備えた本当に『良い医者』だけを求めていけば、」<BR>「『良い医者』は生まれてくる」という結びに<BR>納得できる内容でした。<P>「ブラック・ジャックによろしく」というマンガは読んだことはないのですが、<BR>この本単独で充分面白く読みました。
本当に日本の医療が良くなって欲しい、患者にいい病院で治療を受けて病気を治して欲しいという思いがつまっているような一冊だと思った。本当に正直に日本の医療そのものを描いてくれているような気がしました。しかし、それによって医者に対する不信感も生まれました。今まではあの大学を卒業した先生だから・・・と言う理由でその病院に通ったり、大きな病院だから・・・と言う理由で診察に行きましたが、大きな間違えでした。そして二度とそういうことでは行かないと思いました。大きな病気をした際には必ず、ネットや本に書かれていた医者に治療して欲しいと思うようになりました。