普通に面白かった。それ以上でも以下でもない、という感じでしょうか?絶賛されているほどではないと思います。子供には“毒のない良い本”なのでしょう。息子は気に入った様子で一気に読んでいました。チャーリーが賢明な子なので感化されることを期待してます。でも、ハリポタのように静かに始まったブームではなく最初から商業的な発売だったので大人の私は色眼鏡で見てしまっているかも知れません。内容もハリポタほど満足できませんでした。本代も高いです。2巻以降は借りて読めばいいかなと思っています。
正直、ファンタジーはあまり好きでなかった。なんとなく、現実じゃこんなことありえないよと感じてしまうからだ。もっとも、だからファンタジーは読まれるのだろうが…。表紙の壮大なイメージについつい買ってしまったが、読んでみると結構いける。いや、感動した。主人公チャーリーのどんな局面にも一つずつ向っていこうという気持ちが痛いほど伝わってきた。現実にこんな世界もあるだろうなという気にもなる。自分が幼い頃(多分)持っていた、そして今喪ってしまったあの前向きな気持ちがふつふつとわいてきた。多くの子供はもちろん、子供の心を忘れていない大人に、いや忘れつつある大人にこそ読んでもらいたい。
この本を読んでいると、以前旅したパリの街やヨーロッパの駅が思い出されて懐かしい感じがする。一本路地を入っただけで少し危険な気配があって、どきどきする。やっぱり旅はいい。早く、次の冒険に連れて行ってほしい。<P>天野喜孝の絵がまた妖しいげでよいのだ。夢枕獏のキマイラシリーズ以来のファンなのでとてもうれしいです。こんなにカラーの挿絵が入っているなんて。子供に読ませるにはもったいないかも。