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| 自動車ロン
(
福野 礼一郎
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本書は70年代から90年代の日本車を中心に語っています。<P>クルマ好きには、とにかく読んで面白い本です。クルマをただ何となくけなす評論ではなく、物理学・人間工学などの見地から自分なりのポリシー(セダンはかくあるべき、スポーツカーはかくあるべき等)に基づいて分析された結果の評論です。また同氏の若かりし頃のバカ話も随所に散りばめられ(セリカXXの改造話は特に笑えます)、ただ理論の話に終始していないところが気に入りました。<BR>書きなぐった部分もあるみたいで、文章としてはちょっと調子に乗り過ぎているところもありますが、これは読み手の好き好きでしょう。<BR>付け加えるなら「クルマはかくして作られる」も読まれれば、クルマの世界(と福野氏)の奥の深さを知ることができるの!ではないでしょうか。
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