自称車博士の人に見てもらいたい。<BR>これを読んで自分のあさはかさにきずきました。<BR>目からうろこです。上には上が、またその上も・・・<BR>ウンチク好きにはたまりません。<P>ぜひパート2といっしょにお読みください。
著者がクルマ業界(+模型業界・ガンマニア業界)などで出会った様々な名人芸に焦点を当て、普段何気なく消費してしまっている工業製品の裏側にある極めて人間くさい営みを活写したエッセイ集。<P> 特に印象深いのは「ホンモノとニセモノとめぐりあい」なる一章である。ここで著者は自分にとっての「ホンモノ」とは何かを語りつつ、人間がモノと実存的に関わるという事が人生においていかに珍しく、また貴重で、そして困難なことであるのかを示している(この問題をより深く論じたのがハイデガーの『芸術作品のはじまり』である)。この章を読んだ後では、単に高いもの舶来のもの珍しいものを金にあかせて買い漁る事の空しさが痛感される事だろう。
福野氏の名前は雑誌等で存じておりましたが、著書を読むのは、この本が初めてでした。<BR>何気なく、というか、ふと目に止まり、この「ホメずにいられない」というタイトルに妙に心惹かれるものがありました。<BR>そして、パラパラと読み始めると、福野氏の話術(筆述?)にどんどん引き込まれるかのように没頭してしまいます。<P>1話1話がそれほど長くないこともありますが、テンポよく繰り広げられるため(普段あまり読書をしない私でも)一気に読み上げてしまいました。<BR>クルマ好きな方にはもちろんのこと、自動車業界で働く方々が読んでも参考になる話があると思います。<BR>職人芸という意味では、自動車に限らず、エンジニアと呼ばれる方々にもお勧めできる1冊です。<P>この面白さに惹かれ、Part!を買ったのは言うまでもありません。