読んでいて、深く納得させられる。実例を暗記するものではなく、敬語とはこういうものなんだと、理解することができる。普段自分の使う敬語に漠然と違和感を感じていることなどがズバズバと、指摘されている。筆者のポリシーがひしひしと伝わってきた。<P>自分の敬語の使い方に少しでも違和感を感じる人にとっては必読の書であると思います。

敬語に関する本をお探しなら、まずこの本を、と薦めたい一冊。<P>作者が開発したというわかりやすい「敬語の関係図」と適度な練習問題、そして具体的で含蓄のある解説は、読み出したら止まらない。<P>何より、著者のオッサン（と呼びたくなる）が過激でオモシロいのだ。表紙をめくるや否やいきなりご立腹。「金魚に餌をあげる」（正解は「やる」）や「ら抜き言葉」について寛容な人士に対して、「（あなたたちには）全く無用の本ですから、どうぞ棚にお戻しください」と皮肉をかましたと思ったら、大上段に戦後の民主化・自由化批判。果ては、大思想家・吉本隆明までぶった切っていて、爽快この上ない。<P>ただのお勉強本ではない所が、この本の魅力である。