あんぱんまんはいつもにこにこ、どこへでも助けに飛んできてくれます。砂漠でお腹を空かせたたびびとに、深い森に迷った少年に、「げんきがでるよ!」と自ら顔をさしだすあんぱんまん…首から上をうしなってふらふらのあんぱんまんの姿はとっても残酷ですが、こどもは目を離さずヒーロ-の行く末を必死で見守ろうと絵本をみつめるのです。そして、めでたくあんぱんまんはよりいっそうおいしくふっくらとして復活!元気に空を飛んでめでたしめでたし…ストーリーがわかっているのかいないのか、六ヶ月の息子はあんぱんまんが大好き。最後のページを閉じると、空を飛んでいったあんぱんまんの姿を追い求めてとても悲しそうな顔をします。自分もちいさいころそうだったかなあ、と思いながら、何回でも読んであげたくなる絵本です。
1歳10ケ月の娘が「あんぱんぱん」といって日に数回この本を持ってきます。もうわかりきっているストーリーなのに、「あんぱんまんはしんだのでしょうか!?」と言うと、指しゃぶりをしている指を離して口をあけたまま放心状態になります。毎回どきどきしてるらしいですよ・・・。
正にアンパンマンのルーツ、沢山のキャラクターは出てこないけれど、「愛と勇気」があふれています。ただ・・お馴染みのアンパンマン(この本のタイトルは「あんぱんまん」)とは雰囲気がチョット違う、渋~いあんぱんまんが登場します。