ミナというブランドのコンセプトブックであると同時にこの一冊はそれだけでひとつの「作品」となっているように思います。<BR>本を開くと目に飛び込んでくる、テキスタイルや小物、そしてミナのテキスタイルをファブリックとして使ったエッグチェアたちの写真。<BR>淡々と、でもきっぱりとした意思の感じられる皆川さんの文章。<P>堀井和子さんや、POEのデザイナーの柳典子さんとのコラボレーションについての話やミナペルフォネンタータンの誕生までの話など、一冊の本にさまざまな内容が凝縮されています。<BR>ミナというブランドをただ理解するのではなく、その根底にある思想に触れることのできる「作品集」。<BR>私はページをめくりながら、そんな風に感じました。
ふと、手にしたこの本は、久しぶりに心が澄んでいく何かをプレゼントしてくれた本でした。ミナのデザインは、無駄がなくシンプルなのにどこか厳かな手触りのある空気感があって、まぎれもなく本当にオリジナルなブランドですよね。その秘密のエッセンスがこの本から伝わってきました。<P>皆川明さんのデザインへの情熱が語られている言葉のページは、詩のように<BR>しんしんと心におりてきて、今もミナのちょうちょのように心にとまっています。これからも皆川さんの旅のかけらを知りたいし、読みたいです。