今や女性誌で「生き方に憧れる女性」の筆頭ランクに上げられる白洲正子。その旦那という位置付けなど許しがたい程の男である。これぞ男の中の男である。様々な白洲関連の本を所持しているが、いわばこれはオイシイ本だ。読み物というよりはビジュアル本に近く、白洲を知るには手っ取り早い。が、だ。手っ取り早く知るには奥が深すぎた。本当に凄い男なのである。現代においても全く引けを取らない端正なマスク、地位や名声なんてなんぼのもんじゃい!大物に噛み付く格好良さ、潔さ、まっとうさ。未来が見えていたかのような先見の明。全てにおいて、男のなんたるか、を知らしめてくれる。これを機に白洲の事をもっと知りたくなる衝動に駆られるだろう。白洲語録といい、様々な写真や交遊録、正直言って、!んなオイシイ本は出して欲しくなかった。にわか白洲ファンが増えるじゃないか!
ただ単にモデルのようにかっこいいのではない、考え方、実行力、そういうすべてを含めた生き方のかっこよさがあります。<BR>奥さんの白洲正子さんとのコンビネーションで、成金ではない本当の豊かさを感じさせてくれる一冊です。
とにかく、かっこいい。「白洲正子の夫」であるということ以外、彼のことを何も知らなかった私だが、表紙のあまりに素敵な姿についふらっと"ショッピングカート”に入れてしまった。それから何度読み返したかわからない。白洲次郎がかっこいいのは、姿形だけではない。なかみもたいそういい男である。