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| ×一の女たち
(
石坂 晴海
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離婚を経験した10人の女性が、著者に対して赤裸々に語った離婚の顛末。十人十色とはこの事を言うのだろう。離婚理由はみな本当に様々だった。<P> 私は「×一の男たち」を読んでから「×一の女たち」を読んだ。女は芯の部分がとても強い生き物なんだという事が、この本からは読みとれる。別れる前に繰り返した喧嘩で、より多くの言葉を相手に浴びせ、思いっきり泣いていたのは、恐らく女の方だと思う。しかし、離婚した後で気持ちの切替が素早かったのも、明らかに女の方に思えた。離婚した男が、わびしさや寂しさを他人に隠しながらも心の中ではずるずる引きずって行くのに対し、女は引きずりすぎずに顔をしっかり上げ、強い意志で次の人生に向かって進み出している。悩みを抱える女性はきっと、この本から勇気や元気をもらえると思う。
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