目次をみておもしろそうだから買ってみたが<BR>期待した程ではなかった。<BR>インタビューだけに内容が薄かった。<BR>へーそうなんだ。という感想しかもてない。<BR>何かを期待して買ってはいけないのかな。
20代から30代前半までのいろいろな職業の人への座談集なのだが、<P>村上龍の座廻しが上手く、主観に流されずに状況や心情が素直に述べられている。また、著者自身も単に善悪で切るのではなく、客観に徹している視点に好感がもてた。企業家たち(特に細江さん)の頼もしさは眩しいくらいだが、一方で、危機感や不安を9時から5時の仕事に埋没することで紛らわそうとする若者の深い孤独感があぶりだされる。
この本には、いろいろな業種の若手ビジネス・パーソンの本音が盛り込まれており、大変参考になる。彼らが持っている問題意識、上の世代へのストレス、仕事への取り組み姿勢、人生観など、興味深い内容である。ただ、こういう時代になっているのに、全体的に彼らに真の危機感が感じられないのはどうしてだろうと疑問に思った。村上龍氏には、今後もこういった将来の日本を担う人材の実情を詳らかにして、なおそれをモチベーションアップさせるような活動をしていって欲しいと期待している。