この一冊があれば青く澄んだ空の高い南国のカーニバル会場へ直行できる事間違いなし!<BR>一年をこの四日間のためにささげるにふさわしい、極彩色かつド肝を抜く衣装(もしくは衣装なし)は、まさに「ハレの装い」。<BR>カーニバル=「音楽に合わせて街路を練り歩く」の起源や歴史も真面目にキッチリ説明してあり嬉しい。<P>由緒正しい宗教行事もこんなに熱く踊り歌い陶酔できるのだから<BR>「カーニバルのために生きる」はけだし名言。
『カーニバル教徒となった』著者が、足掛け十数年にわたり、中南米各国のカーニバルを取材しエッセイ形式でまとめた本。数々の写真がとても素晴らしいです。『カーニバルとは、キリスト教以前のヨーロッパ古層文化に端を発する、数千年余の歴史を有する祝祭であり新大陸に移入されて以降、異常なまでに発展を遂げたハイブリッドでハッピーな発明の芸術作品でもある』。ページをめくれば、色とりどりの衣装に身をまとった華麗なダンサーの世界に引き込まれそうです。来年の2月はカーニバルに行きたくなってしまいました。文章も読みやすくて、とても楽しく読めました。ガイドブックとしてもお薦めです。カーニバル大好き人間、必携の一冊。