フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エスノグラフィー入門 みんなこんな本を読んできた フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エスノグラフィー入門
 
 
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フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エスノグラフィー入門 ( 箕浦 康子 )

 文化人類学的フィールドワークは習うより慣れろというのが合い言葉であるが、そこを曲げて、なんとか道に迷う回数を減らそうとした本。もともとは東京大での講義ノートだったという。<P> この由来は本書を極めて良質の教科書としている。無論フィールドワークはやってみるしかないものなのだが、あらかじめフィールドワークの展開に沿って発生するさまざまな事象を類型化して解説しているため、いきなり予期せぬイベントにぶち当たって右往左往する危険性を低下させてくれるだろう。言ってみればテレビゲームの攻略本のようなものである。攻略本で仕入れた知識は実践とは別物であるが(でなければソフト本体は不要ではないか)、効率的なソフト攻略の友にはなってくれる。古き良き時代とは違い、一瞬の停滞も許されず業績を量産しなければならない若手研究者にとっては本書は福音以外の何ものでもない。<P> カルスタからの批判(というのが一時期文化人類学に激烈に浴びせられたのだ。詳しくは太田好信氏の著作を読もう)にも配慮し、その方面から研究成果を守る為のガードの方法にも触れられている。これを勉強しておかないと、総合格闘技に予習なしでチャレンジしたプロレスラーのような目にあうので、ここは大事である。では、健闘を祈る。

質的研究法を用いて、人々が普段あまり振り返る事のないような社会的マイノリティーの人々のことを世に伝えていくのは、とても大切な研究職者の役割だと思っています。そう思ってエスノグラフィーを習得しようといろんなテキストをあたっている時、この本に出会いました。初心者にも「やってみようかな」と思わせる、丁寧で平易な説明が親しみやすさを感じさせました。特に、エスノグラフィーに初めて取り組んだ東大院生の方々の体験談は、同じ初心者である私にとって大きな励ましとなりました。フィールドメモのとり方や、それを元にしたフィールドノーツ、そしてエスノグラフィーへの展開方法が具体的に、写真入りで紹介されているのが嬉しかったです。また、最終章のある大学における「フィールドワー!!・クラス」の紹介で、エスノグラフィーを学ぶ学生の率直な疑問や意見を読み、同じ経験を誰もがすることを知って不安が軽減しました。エスノグラフィーの第一歩を踏み出そうと決心したあなたへ、お勧めの一冊です。

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フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エスノグラフィー入門
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