Modular/Integral, Open/Closed の2軸でみたアーキテクチャー論を第1部で概説し、第2部以降は、様々な産業界での具体例のアーキテクチャー分析になっている。 アーキテクチャーの時間的・輪廻的変化について、もっと突っ込んだ分析がほしい。 また、ある産業での分析結果のアナロジーを、別の産業に適用し、今後の変化の方向とそれへの対処を予想する、という視点も面白いのでは。「イノベーションのジレンマ」など、アーキテクチャーの相転移が外部要因で起こるといった他書の論との関連性も強く感じられるので、今後に期待したい。