ひとりの偏見に寄らず、多くの執筆者がそれぞれ妥当な選択の下に批評を行っているのが十分に感じられる。もともとテクノには疎かった自分であるが、この本には網羅的にミュージシャンが紹介されていて、すごく参考になっている。この本をもとに何枚かCDを買ったが、いまのところ、外れは一つも無かった。<P>テクノマニアには少々物足りないかもしれないが、初心者にはうってつけの「ガイド」であることには間違いない。こういう本があることでテクノファンが増えることは嬉しいことだと思う。
テクノ/エレクトロニカの音楽はこのディスクガイドが特に役に立つと思います。まず、日本盤が少ないし、有名なアーティストというのもある意味コアだし、誰だ誰だか良くわからない。ただ、素晴らしい曲があることは事実だが、誰が何を作っているのかもジャケットでわかるわけでもない。従って、このジャンル自体の案内書は必要だと思う。これがそうです。しかもDJのようにあえて、レコード買う必要もない人はCDで聴きたいはず。これはCDでの紹介なので嬉しいし、2002年現在で最新のものと必ず抑えなければならないものとの両方を紹介しているので、真の意味で「ディスク ガイド」だと、思う。