いわゆる「ペゾルド」といえばコレ。<P>C言語におけるK&Rに匹敵するが、もっと実践的で、Windowsというシステムの底辺を理解するにはこの本は外せない。<BR>C言語はだいたいできるようになったけど、実用的なアプリケーションが書けるようになりたい、というプログラミング初心者が、ここから始めてみるのも一つの手。C++なんて後に置いとけばいい。<P>私は、WindowsのWの字も知らない頃に(Windows3.0の時代)、この本の初版を渡されて、片っ端からサンプルを「手で」入力してWindowsプログラマとなりました。<P>Windows.NETの世界の登場で、今や過去の遺産になりつつあるWin32APIだが、とにかくWindowsのプログラミングなら文句は言わせない、と言い切れるプログラマになるためには欠かせない一冊。
Windows プログラミングの経験がまったくなければ、(分からないところは読み飛ばしてでも)とりあえず本書の全てのページに目を通すべきだ。<P>Windows GUI アプリケーションは、DOS や unix などのコマンドラインで動作する「単純極まりない」プログラムとは構造もまったく異なっている。<P>多くのCUI アプリケーションが口からデータを流し込んで尻から結果を得るといった「ミミズ」のように簡素な構造を持つのに対し、Windows GUI アプリケーションは呼吸し、鼓動を打ち、消化吸収するのに類似した高等な構造を持つ。(ゆえに病気にもかかる)<P>本書はそういった、「(Windows上で動作する)GUI アプリケーションとはどういうものか」について、余すことなく解説されている。<P>一度にすべてを理解することは難しいと思うが、歯を食いしばって全ページに目を通してみて欲しい。<P>そして、Windows プログラミングをする上で詰まった時には、本書に再び立ち戻ってみることを勧めする。