この話は何となく哲学的なものを感じさせます。物語が進んでいくにつれエドとアルの犯したことの、本当の禁忌といわれることの意味が深く深く伝わってきます。ことある毎にさりげなく忍ばせる技は凄いと思います。これがこの話に統一感を持たせてよくあるような話の、大きくずれて話が進んでいくという心配をぬぐってくれます。<P>しかし安心して読めるという訳ではではありません。それは悪役の絶対悪があるからです。悪役の容赦ない行動には毎回はらはらさせられます。そして錬金 の深い闇。<BR>この完成度の高い作品は読む価値ありです。
ウィンリィとオートメイルがらみで予想外のトラブルに巻き込まれた主人公兄弟でしたが、自らの進む道を決めたウィンリィとも別れ、師匠のいる町を訪ねます。<BR>そこで登場した『師匠』は…………ステキvvvな方でした(笑)<P> 兄弟と師匠の出会いは?エドが『天才』と呼ばれるに至った過程には何があったのか??『アレ』とは何か???兄弟の修行はどのようなものだったのか????…と、過去にまつわるお話へと移行します。<BR>幼い兄弟、イキナリ大ピンチですが(苦笑)<BR> しつこいようですが、カバー捲りましょう♪
悲劇の始まりが明かされる、第五巻――<P>予想外のトラブルに巻き込まれつつ、幼なじみと道を分かち、師匠との再会を果たした兄弟。<BR>そこにあったのは、遠い故郷にも似た疑似家族の風景。<BR>厳しくも敬愛すべき師匠に、言い出せなかった罪のあかしを見抜かれ、兄弟はついに重い口を開く。<P>幼い彼らが、無邪気で真摯なその願いを叶えるために、最大の禁忌に踏み込んでしまったそのわけを――<P>これまで結果だけが語られてきた兄弟の「罪」が、初めて始めから全て語られることになる。<BR>物語の流れを少し止めて、じっくりと過去を語り始める筆者の姿勢は見事。<P>ちなみにここで初登場した恐怖の師匠、素晴らしいです! 一瞬で惚れました!(笑)