トレーニング用の問題があり、ゲーム理論の入門用としては最適。<BR>他の書籍だと、同じ事例でも解説に終始しているため、紙面を読むだけで終わってしまいそうだ。そのため、例題や問題が併設して記述されている本書は、ゲーム理論を学び始める人に適している。<P>感情に惑わされた判断を避けたり、見かけの数字に騙されたりしないように、日常生活や仕事での選択を心がけたい人は、一読の価値あり。
この本が「ゲーム理論」関係の書物の中で、<BR>ひときわ輝いている理由は、以下の2点にあると思います。<P>①パズルを楽しみながら、ゲーム理論が学べ、身につけられる点。<P>②難しい言葉を並べることで、自分の権威を高めようとする<BR>学者の傾向を批判し、読者が理解しやすいよう配慮している点。
この本を読んで頭の霧がすっと晴れるのを感じた。近年これほど感銘を受けた書は珍しい。著者の論理と文章は極めて明快で要を得ており、ゲーム理論体系を簡明に説くだけではなく、デフレやバブルの処理などについても深い示唆を与える議論を行っている。<P> あまたの経済学者が百万の冗語を述べようが、この本の一言がそれを覆す重みを持っている。著者は情報科学者であるようだが、経済学者より経済に対して深い思索を行うとは何者かと感心するばかりである。<P> ゲーム理論の初歩から学ぶもよし、達人レベルの精神修養の糧にするもよし、クイズ形式で確かに愉快な本ではある。その愉快さにくるんで、物事の本質を快刀乱麻のごとく解明する著者の学識と筆力にこそ快哉を捧げたい。苦難の平成時代に良書!の良書である。若者だけでなく、経営者や政治家等にもぜひ推薦したい書である。