年々情報量が増大しているため、より短い時間で相手に納得して頂かなければなりません。そのため、本書で指摘いているように、「3分以内に話をまとめる」習慣を持つことが大切になると思います。<P>本書で特に参考になった点をあげると<BR>①数値を入れる<BR>②相手の事情を考える<BR>③ポイントを絞り、要点をまとめる<BR>④ゆっくりと話す<BR>⑤真善美について話すこと<P> になります。ただ残念なのは、短く話す細かい手法が多数出てきているため、要点が掴みづらいことにあります。ケネディや田中角栄などの感動できる文章の全文をベースに解析すれば、よりインパクトが大きい内容になると思います。また、「話す」ということは第3者がいて成り立つものですから、心理学的なアプローチを盛り込むとより”普遍的”な内容になると思いました。
かねがね、小泉首相の人気の秘訣は、コレだと思っていました。<BR>簡潔に、的確な表現でコメントし、「なるほど」と思わせる力です。<BR>かつて貴乃花が優勝した際、「…感動した!」と短くコメントし、<BR>それが観衆全員の共感を呼んだ。<BR>(小泉首相が、詳細にわたって「くどくど」説明するタイプの方だったら、<P> 国民の共感は得られず、ここまで長く首相は務まらなかったでしょう。)<P>そういう「スピーディに要所をつかみ、簡潔にコメントできる力」<BR>というものが欲しい方には、お勧めの一冊です。<P>「話すより、聴く方が3倍のエネルギーがいる」<BR>「人の注意力は30秒弱で消滅する」というような本書の説明に、<BR>「そうだ。その通りだ」とうなずいてしまいました。<P>実際に上司や部下との話し合いで、〝ノッテルなぁ〟〝楽しいなぁ〟と<BR>思える時とは、〝お互い3分以内で、簡潔に言葉のキャッチボールが<BR>できている時〟ですし、それがスピーディに仕事がはかどる時なんです。<BR>そういう意味でも、大切な観点を教えてくれる、良書です。
この手の本には期待を裏切られることが非常に多いのだが、本書はすぐにでも実践できる話し方、聞き方のコツが短い単元でテンポよく書かれており、実に明快かつ具体的である。単に話し方のテクニックに止まらず、コミュニケーション能力を上げ、最終的には人を動かすことを指向しているので、人間関係やマネジメントに、お悩みの方にもお薦めの一冊である。カップラーメンもウルトラマンもそしてあなたも3分で勝たなくてはならない。その秘訣がここに書いてある。著者の高井弁護士は、日本でもっともうれっ子の労働問題弁護士であり、数限りない「3分1本勝負」を勝ち抜いてきた人でもある。