世のお母さんに自信をもって育児をしてもらえるように、井深大さんが考える理論を述べられています。母親の育児教育を中心に、例えば、「言葉は最初に何を教えるべきか?」、「自主性を育てる方法は?」、「どういったおもちゃが子供にとっていいものか?」、「字や言葉をどう教えたり、その時期は?」など男性のわたしにとっても興味深いことが数多くあり、楽しく読むことのできた一冊でした。
前作の『幼稚園では遅すぎる』と一緒に購入した本です。前作で「鵜呑みにはできないな。」と感じた先入観もあるのかもしれませんが、”三歳まではどんなに厳しく躾ても悪影響は残らない”とあり、それ以降に躾てもまず効果がないとあったのには「はて?そうかな?」とも思いましたし、さらに”毎日叱っていると子供は叱られ慣れする”とあり、1歳なんて毎日、同じような事をしでかすだろうに、どうすればいいんだろう?と疑問に思ってしまいました。そんへんの具体的アドバイスは、ありませんでした。(そんなことは、自分で考えるべきなんでしょうね。)<P>”三歳までは親が押しつけるべき”とあり、片言の日本語しか話せないような子が自動車の種類を何十種類も言えるとか、難しい漢字をどんどん覚えるとか、それがその子にとっていいのか、疑問に感じました。<BR>”教えることより禁止を優先”などなど、どうも私には、納得いかないことがおおかったようです。<P>もちろん私は専門家でも何でもない、ただの母親です。経済界の大御所の教育方法は、とても参考になる部分も多くあります。<BR>前作同様、うもれるほどある情報の中の一つとして、どうのように自分の中に取り入れるのかは読者次第ではないでしょうか。
この本一冊に、世界中の児童心理学や研究家、専門家の意見が例文などを使って一般の人にも分かりやすく書かれています。幼児に対する遊びやしつけなど一般常識の枠を飛び越えたタッチの文章に流石ソニーを創り上げた人の考え方は斬新だ!と思いました。様々な育児書を読んで混乱するよりも、この本を片手に自信を持って子育てに専念できると思います。