タイトルにひかれて購入しました。でも、早起きに関することは、216ページのうち2,3ページ。ちょっとがっかり。通訳になるまでの努力はすばらしいけど、フツーの主婦としては、とっても真似のできない事ばかり。「私はいかにして夢を実現したか」みたいなタイトルのほうがぴったりではと思いました。フツーの主婦が同時通訳に・・・とありましたが、フツーではない!朝2時おきで、何でもできるようになったというより、枝広さんのもって生まれた力で何でもできるようになったと思います。実母、家族の協力も並ではないと思うけれどあまり触れられていません。フツーの主婦としては、もっと家事との両立をどうしてるとかにページを割いてくれているのかと期待していました。でも、こんな事はなやまないんでしょうね。フツーの主婦じゃないモン。こういった面では期待は裏切られました。枝広さんのエネルギッシュな生き方は尊敬します。
時間のマネージメントの話かと思わせるタイトルですが、内容はビジョンの描きかた、そこまでの過程の踏み方などの参考になるものでした。全体に元気のよさが感じられる文章ですが、最後のほうでは「嫌なこと、嫌な人への対処法」も見られるなど、前向きながらも悩みにたくみに対処する努力をしているのだと思いました。これがないと、本当に普通以上の学歴と経歴をもった、すごい人な印象が残ったと思います。この本は著者の元気さと前向きさで勢いで読めたように思います。
確かに他で指摘されてるように、凡人が真似できるような内容ではないだろう。著者のもつ先天的集中力、知能そして何よりも結婚していながら独身の如き猛勉強を許容される恵まれた家庭環境。どれも極めて特異ではあろう。しかし、それでも一気に読み上げた後なんだかやる気が湧いてくるような気がするのはなぜだろう。著者の行間からにじみでる天真爛漫さの故か、はたまた目的意識と工夫する知恵が大事だと教えてくれるからだろうか? なんだかスーパーマンがつぎつぎと人のなし得ない偉業を成し遂げてしまうのを見る爽快感はある。何かを成し遂げたいというロマンチストにはふつふつと勇気を与えてくれる本かもしれない。