今明かされる外貼断熱の素性、そして断熱材全ての素性。<BR>未だ未成熟な断熱市場。<BR>自社が採用している断熱工法の宣伝の為に競合他素材(社)の弱点ばかりを書き立てる本が多い中で、真面目に断熱材について語られている。<BR>断熱材だけではなく、取り合い部材についても記述があり親切。<P>施主だけではなく、建築に携わる全ての方々に読んで頂きたい1冊だと思います。<BR>読み終えた後は公正な目で断熱材を選ぶ事が出来るでしょう。
題名からは誤解を招くが、この本を『「いい家」が欲しい』を批判するだけの本と読むのは間違いである。<BR>この本は、「いい家が欲しい」などのような、自分の属するフランチャイズの工法だけを絶対視して、それ以外の工法の批判に終始する本とは異なる。著者は高断熱・高気密住宅を長年実践してきた建築家であり、高断熱・高気密住宅について理論から実践までわかりやすく解説する。南雄三氏の『高断熱・高気密バイブル』とあわせて、高断熱・高気密住宅の建築を考えている人の必読書である。<BR>とくに、床下暖房については著者は先駆者であり、非常に役に立つ。
タイトルは良くないが、その内容は絶賛に値する。世にはびこる偏った外断熱を宣伝する一方的なメディアの中にあって、正しく住宅の断熱に関する知識を伝え、又、どのような歴史を経て住宅の高断熱化が進んできたかと言う歴史にも触れている。その中で外断熱と内断熱に分かれてきた経緯、世界的な傾向。これからの求められる断熱についての方向性も示唆している。そこまで読めばいかに「外断熱VS内断熱」という構図がばかげているかが良く分る。不毛な議論に終止符を打つためにぜひ読んで欲しい本である。