私は経営者ではないですが、「企業人として知っておきたい基礎知識」を得る目的でこの本を購入しました。<P>よく、テレビでもクレジットカードのデータを盗まれ不正利用された、携帯の番号から持ち主やその知人の情報<BR>を細かく入手し、悪用する等のニュースを見聞きします。<P>このさまざまな個人情報を国としてどう考え、個人はどのような対策を講じることが出来るのか、また、米国そ<BR>の他先進国の対策はどうなっているのか、具体的事例や具体的対策が豊富である本書を読むことで基礎レべル以<BR>上の知識を得ることが出来ました。<P>又、普段何気なく行っている懸賞応募やコンビニでの振込みにこんな危険性があったことも驚きました。(本書<BR>に記載されたような対策を実行するつもりです。)<P>IT技術が!度化するにつれ、ますます個人情報を保護することは困難になっていくと思います。便利だから、簡<P>単だから、という理由で安易に自分の情報ををばらまかないように、自らの行動に気をつけないといけないと思<BR>いました。
個人情報保護法案の成立も間近に見えてきたが、義務規定の対象となる民間企業にとって、何をどうすればよいのかまとまった書が欲しいところである。本書は良く見られる各国のプライバシー関連法やプライバシー・マークの紹介に留まらず、企業として個人情報の保護と活用を経営戦略として位置付け、それを実現する上での、プライバシー・ポリシーと社内体制の整備、社外へのプライバシー・ステートメント宣言、さらにP3Pのような技術的手法まで幅広くかつ具体的に述べられており、企業は直ぐに実践する事が可能である。各章の執筆者が異なるため、全体として文章の違いが若干気になるが、個々の内容は充実している。参考文献も良くまとめられている。