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| 一式陸攻雷撃記―海軍七六一空の死闘
(
井上 昌巳
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日本軍はもともと重爆や中爆の使い方が独特であった。それは魚雷を抱いて雷撃をするという使い方である、しかしVT信管なるものが開発されてから戦果が上がらなくなってきた、一式は翼を燃料タンクにするというインテグラルタンクで航続距離を稼いでいたのだが、これは発火しやすく、正確な対空砲火が災いして動きがのろいこのような爆撃機はもはや対艦任務には向かなくなってきた、そんな中、果敢に雷撃を遂行したのがこの本の主人公であり著者である。しかし無念かな、2回目の攻撃任務時に機体が壊れてしまったそうだ、そしてそれからは地獄の日々、洞窟を求めてさまよう生活が書かれている。本当に戦争は怖いことだ。
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