この本と同じく川島氏が書いた自分の脳を自分で育てるは、いろいろな活動をしているときにfMRIなどの機器を使ってとれた脳の活動の様子の図とその解説が主になっている。脳は筋肉のようにある部分を使っていると、その部分が活性化し、逆もまた成り立つということがわかっている。つまり、脳の活動の様子がわかるということは、その部分をどのようにして成長させたらよいのかがわかるということである。これが、教育にもたらす意味は大きい。<BR>いろいろな人々があてずっぽうでいってきて教育を混乱させてきたこと(例えば、受験は知識と理解だけで前頭葉を使わないby生田哲氏などのように受験勉強=前頭葉を使わない論など)を確かめ、また、百鬼夜行の能力開発系を検証する意味をももつ。<P>もっとも人間の!脳の中で、高次のはたらきをつかさどる前頭前野を使うのはどのようなことをしているときなのか?何のために勉強するのか?ゲームや指まわしや楽器の演奏が前頭前野に与える影響は?そういったことの答えがこの本の中にある。<BR>われわれの心と一体である脳を育てることによって、より人間として成長するための大きなみちしるべになると思う。
視覚は後頭葉、言語は側頭葉と前頭葉とか、なんとなくはわかっていたが、この本のように脳の活動の様子をリアルなカラー画像で見せられると、ここまでわかるのか!と感心してしまう。なるたけ楽をせず、「前頭前野」をいっしょうけんめい使うように心がけようと思う。
今日、川島先生の講演を聞いてきました。脳の話で難しそうだったけど<BR>もっと先生を知りたくなりました。そして自分の脳がもっともっと働く脳になればいいなと思い本を読んで見ることにしました。