脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日 みんなこんな本を読んできた 脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日
 
 
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脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日 ( 川島 隆太 )

こうしたタイピングのスピードが上がるのと反比例して、漢字が読めるが(正確に)書けないという情けない状況に心当たりの有る方は多いのではないでしょうか。私もとっさに手書きをしいられる場面で随分冷や汗をかいていたのが購入の動機です。案の定、書き取りはやさしい小学生レベルにも関わらず想像以上に四苦八苦です。<P>読むことはできるので音読は苦ではありません。それどころかこの「声に出して読む」という作業が実に楽しい。やみつきです。<P>ストップウォッチとセットでまず母親にプレゼントして、やり方を教えたのですが、音読のスピードは互角、書き取りの成績は60代の彼女の方が全然上でした。ショック大です。途中でやめるわけにはいかなくなりました。楽しいからいいんですけどね。

音読の練習を始めたところ、気のせいか、数日でも発話の際の負担感が減り、スムーズになったような気がします。しかし、本書を活用する上で難しいのは継続でありましょう。何が楽しいのか知らないが、人が何か学習を始めようとするといくつになっても学習意欲を喪失させようとする人がいます。普段もっと難しいことをやっているのにこんな簡単なことで効果があるわけないとか、読者が毎日練習しているのを筆者が想像し、読者が豆仁丹を花の種と信じ込み、毎日せっせと水をやっているのと同じだといってニヤニヤしているに違いないなどと言います。が、「計算ドリル」の方と同様、簡単な問題をすらすらやるのが大切。脳が活動している画像が得られたからといって、本当に脳が活動しているかどうかわからないという説もあるが、負担にならず、楽しくできる範囲の話なので続けてみる価値はあります。若年性健忘症などは一見難しそうなことをやっているはずの人でもなるともいいます。現段階ではこういった症状の予防などに効果があるかも知れないという予想も成り立ちます。

人間の脳はどんどん劣化していくものであるというのは、かなり頒布した考え方ですが、その防止策などに関しては、あまり具体化されているものがなかったのではないでしょうか。<P>この本の素晴らしいところは、上記の防止策が具体的(実際に脳を活性化するのに効果的な音読練習と漢字の書き取りを羅列してあるので、理論を知った後に、問題集などを買いに走る必要もないし、また見当違いのトレーニングをする可能性も低い)で、尚且つ個人の脳の劣化状態も、定量的に分かる(回答するタイムなどで相対比較の上で計測が可能)ところではないでしょうか。<P>一人ではなく、数人で比較しながら毎日進めていくと楽しく継続できそうです。素晴らしく良くできた本であると感心しております。ただ、欲をいうのならば、もう少し解説ページがたくさんあってもいいかと思います。恐らく著者は、別冊で出版されているので、そちらを買うようにということで割愛されているのでしょうが。

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脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日
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