1954年 一万ドルを元手にニューヨークで本格的に株の取引を始める。<BR>1959年 200万ドルに達した。5年で200倍にした。<P>というのがこの本の初版本の内容である。<P>1971年に復刻版(すなわちこの本)を出版したのであるが、1959年以降1971年までの12年間の成果についてニコラス・ダーバスは触れていない。200万ドル儲けたその後のダーバスはどうなったのだろう?<P>監修者長尾慎太郎氏には「監修者まえがき」の中でこの点について触れてほしかった。これがなかったから星3つとしました。
40年以上前の本なのに新しい。それは投資家(または人間)の心理というものが、不変であるからだろう。本書は新たなテクニカル手法を求める人や株価が安くなったところで買う逆張りで成功している人にとっては無価値な本である。が!現在の情報過多の投資環境にふりまわされていて解決法を探している人、どうしようもない投資家から成功する投資家への成長物語を読んでみたい人、投資家の心理というものを考えてみたい人にとっては価値のある本である。
ニコラス・ダーバスの開発した「ボックス理論」は不変的な原理のように思えます。テクニックではなく、値動きの原理です。そして損失を10%以下に抑えていたことや、エントリー後の3週間の時間のストップもその成功の大きな理由であるようです。<BR>ウィリアム・オニールの「オニールの成長株発掘法」と合わせて読むと、より理解が深まることと思います。<P>成功者の実体験。これが何よりの教科書です。