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| 行動分析学入門
(
杉山 尚子
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この本は行動分析学を学びたい人は是非読んでおいたほうが良いと思います。お話調の具体例がいくつも載っていて、そこから様々な原理や手法が紹介されています。(例えば「ケースAにBの介入をするとCという結果が得られた。つまりDの原理が働いたからである」という具合に話が展開されている)初心者でもとても読みやすいと思います。ただ、一般的に正の強化といわれている原理が好子出現による強化となっているので少し戸惑う方もいるかもしれませんが・・。しかし、内容に関してはとても噛み砕いた内容だし、概念なども載っているので、独学にも向いているように思います。また、実際の実験事例なども紹介されています。 私は人事・組織専門の経営コンサルタントをしているが、これからのマネジメントは心理学へと進化すると思っている。<BR>特に本書で解説されている行動分析学は、古い心理学で用いられる夢判断のような曖昧な方法論と違い、行動変容のための明確なメソドロジーを提供している。<BR>実際に人や組織を変えたいと願う人には必読の書だと思う。
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