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| クラシックを聴け!―お気楽極楽入門書
(
許 光俊
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切り口のユニークさと毒舌ぶりでクラシック批評界に名を馳せている筆者。今や著作も数多だが、氏のクラシック論が一番系統だててまとめられている一冊。推理小説やコマ切れサラダ作りを推奨したり、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」を解説に用いたりと、奇抜なようでいてなかなか奥が深く本質を突いている(ように見せる?)あたり、非常に刺激的である。むしろ初心者を卒業した(と思い込んでる)方こそ読むべき。目からウロコが落ちること必至。あたかも初心者向けのような体裁で作られているあたり、著者の邪悪さが透けて見えてしまう。
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