内発的動機づけで有名なデシの本です。有名ですが、これまでのデシの本は難解でした。この本、特に第Ⅰ部は実に読みやすいです。デシもこんな本を書くんですね。有能感に自律性の感覚が伴ってはじめて最高の結果が生じるということが多くの人に理解されていない(p.94)というのは、まさにそのとおりでしょう。企業での現場のエピソードを交えて、経営学者かコンサルタントに、この第Ⅰ部を書き直してもらいたいです。成果主義に科学的根拠がないことがよく分かるはずです。<P>余談ですが、気難しいことで有名なデシに日本人のデシ(監訳者)がいたことを初めて知りました。
困難や苦しみを経験したとき、皆さんはどんなことを感じますか?。<BR>怒りや憎しみあるいは後悔や罪悪感でしょうか。どうして自分だけがこんな思いをと思いますか?<BR> しかし、そのような心に強く刻まれる経験こそが、自分が自律するきっかけになるのです。<BR>私は、苦しくて仕方がない時にこの本を読みました。<P>そして、新しい希望が心の中に芽生えた気がしました。<BR> 学校の先生、子育てをなさっている親御さん、そして自律したいと思っている方、是非必読です。<BR>自分を内省することこそがきっと新しい扉を叩くことになるのですから・・
「内発的動機づけ」の中心的研究者であるデシ氏が、一般の読者に向けて書いた本です。従って(訳もよいため)とても読みやすい。「内発的動機づけ」を知りたい方への入門書としてとてもわかりやすい。また、実験心理学を専門としてきた著者ならではの、いわゆる科学的な裏付けも確保されています。「予備知識がないのだが、とにかく内発的動機づけについて何か読みたいので1冊勧めて」と尋ねられたら、私なら、これを勧めるでしょう。