プレゼンテーションの本というと、ちょっとした心構えと使えるセンテンス、そしていくつかのサンプルを載せて終わりという本が多い中、この本は実践的でお薦めです。プレゼンテーションの準備からアウトラインの組み立て方、メインポイントの整理法、理論性を高めるためのリーズニングの方法、トランジッションの使い方などが非常に丁寧に解説されています。全てのポイントを英日の両方で解説してあるので、英語を読む練習にもなるでしょう。また、最後に表現集もついているので、英語のプレゼンの準備にはこれ1冊で完璧という内容です。日頃英語でプレゼンをする機会が多い方、これからあるかもしれない方、日本語だけどプレゼンの機会がある方にお薦めです。
論理的に話す、と題した本を見つけて読んでみると、フレーズのみを取り上げていたり、日本人の発想を英訳しただけだったりすることが多い。しかし、英語は議論の仕方、 他者への説明の仕方がある程度フォーマット化されている。このことに気づいて、キチンと説明している本は私が<P>知っている限りこの本だけである。このフォーマットにそって書けば語彙が少なくても十分説得力のある英文が書ける。一方、このフォーマットを知らずに日本語的な発想で 相手を説得しようとしても、英米人はあなたの英語以前に あなたの論理展開事態が理解できないであろう。GMATのライティング問題にも十分生かせる、良書である。
「英語プレゼンテーションの技術」と銘打っているが、これはまさしく日本でも通用するというか、これから主流となるプレゼンテーション技術であるし、英語を使ったプレゼンテーションをする予定のない人でも参考になる。何度か日本語でプレゼンをやり、プレゼンにたけているダンナの指導も受けていたが、そのときに漠然と感じていたことが、理路整然とまとめられている。聴衆の分析(人数、傾向、レベル)、場所の把握(屋内/屋外、大きさ、窓の有無、出入り口の数と位置)、音響、照明、組み立て方と非常に詳細で、対処法が明確に述べられている。<P>英語の要約を日本語で翻訳ではなくまとめていてわかりやすい。もちろん、具体的な英語の用語、言い回しも豊富。英語部分を飛ばしても充分、読み応えがある。<P>日本語英語を問わず、説得力のある攻めのプレゼンテーションを目指す人にお勧め。