して大きな疑問を、とことん追求して明らかにした本です。専門書というより、最新のDNA研究の成果を、普通の言葉で分かりやすく解説した本。後半では、明らかになった事実をもとにしてヨーロッパ人のルーツである7人の女性「イヴの七人の娘たち」が生きた当時の生活の様子を想像して描いている。<P>専門知識ゼロの自分が、最新の人類学にふれることが出来たことにまず感動してしまった。専門的な記述もあるにはあるが、全体に分かりやすくて抵抗なく最後まで読むことができた。人類は、さかのぼればアフリカにいたたった一人のイヴにたどり着くという。自分の先祖の先祖であるイヴは、何千年、何万年前の「母」は、誰とも知れない遠い昔の死者ではなく・・・今の現代にいる自分と、確かに繋
「アイスマン」を筆頭にして、DNAの解説やその他のトピックスへと話は飛ぶ。遺伝子を中心にしたいろいろな出来事や研究などは面白かった。七人の娘の物語になったときは少し面食らったが、小休止としてや当時の生活を知るぶんにはいいだろう。最後には人種に対する提言がのべられている。ただ訳者は専門的な記述をはぶいてしまったようだ。私としては物足りなかったので残念だった。
現存人類は、全世界で33人の女性先祖を持つ。アフリカが起源なので、アメリカとか日本は、「辺境」である。ヨーロッパのDNAデータは多いようだが、日本人のデータはまだまだ少ないようだ。ホームページにアクセスすれば、自分の先祖を調べてくれる。