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| 定本発振回路の設計と応用―CR発振からディジタル・シンセまでを実験で解析
(
稲葉 保
)
趣味で電子工作をしていますが、発振回路となるとキットを組み立てるだけでした。体系的に学習をするために購入しましたが、実際に組み立てられる回路図と回路の計算式があわせて説明してあるのでとてもわかりやすい書籍です。また部品の選定についても触れており実践にも向いていると思います。
全くの入門者向けではないが,趣味で電子工作をしている人にも分かりやすい内容である。(私も電子回路のプロではない)特に,殆どの回路定数が具体的に記入されているのがよい。<P>個人的には特にVCO/PLLのあたりが知りたくて入手したのだが,VCOにしてもバリキャップを使用した一般的なものだけではなく,Cdsやセラミック発振子,クリスタルなどを応用したものもあり,興味深かった。クリスタルを利用したVCXOは,昔,アマチュア無線をやっていた時によく利用したVXO(だったかな?)を思い出させ,「定本」という言葉から受けるイメージとは裏腹に,現実・現場に即した印象を受けて良かった。 PLLに関しても,4046BとMC145163という,アマチュアでも入手可能な素子の解説に絞られており,決して原理だけを説明した本ではない。<P>今後の主役であろうDDSについても触れられているが,このあたりは私の理解を超えるところがある。しかし,著者が係わる会社は,「トラ技」などを見るとDDSモジュールの販売を積極的に展開してるようで,宣伝兼でも良いのでこれらの具体的な利用法が解説してあると,より実用的かもしれない。<P>最近は,PICやAVRなどの手軽なワンチップ・マイコンが入手できるが,これを巧みに利用したプログラマブルな発振回路を時々目にする。AVRなどは非常に高速に動作するので,5MHzぐらいまでなら実用的な発振回路が簡単に出来るのではないだろうか?そんなことにも触れられているともっと良かったが本書の発行が1993年なので,時期的に無理だったのかもしれない。
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