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| うちの子が、なぜ!―女子高生コンクリート詰め殺人事件
(
佐瀬 稔
)
少年犯罪史上もっとも悲惨な殺人事件と言える、コンクリ事件。<BR>出版社があの斬新な草思社だし、分厚めの本だし、突っ込んで事件の全容が書かれているんじゃないかと思い、購入しました。<BR>少年達の生い立ちや、事件に至るまでの生活、起こした事件、性格、そして事件の概要と裁判の模様などが書かれていて、よくまとまった本だと思います。<P>ただ、事件の詳細が最初に書いてある方が良かったです。<BR>この事件に少し興味を持って知りたいと思う世の親や教師、同世代の子供が読むには、わかりやすくて良いと思います。<P>でも、主犯のAについて「頭がキレる」とか「偶然ヤクザと知り合いにならなければ、まともな職業でリーダーシップを発揮していただろう」などというくだりは、この本をドキュメンタリーから安易な流行ノベルに貶めるような書き方だと思います。<P>この事件に関してもっとリアルに知りたい方には、ルポライターの藤井誠二氏の著作の方が、詳しく、中立的な立場で誠実に書かれていると思います。<BR>主犯のAがどれほど凶暴で異常であるかわかるし、シンナー常用者の感覚なども取材されています。<BR>15年も前の事件ですが、時代を超えても、形を変えて根幹は同じと思われる事件が起こり続けています。<P>歴史は繰り返し、人類は何も学習しない。<BR>戦争も然りだと思います。
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