女子割礼の実際の体験談という点では、興味深いのですが、全体の印象として、文章が稚拙で、ストーリーとしては面白くありません。割礼の体験談の箇所以外は、仕方なく惰性で読みました。<P> 彼女の半生記は、書き方によっては、面白いストーリーになると思うんですけれど・・・。
宗教的儀式の割礼に大変興味があったので、購入してみました。<BR>確かに割礼については、なかなか生々しく実体験で書かれてますが、<BR>成功物語・不幸から幸福への自伝みたいなものです。<P>割礼にのみ興味がある方は、他の本をおすすめします。<BR>翻訳の仕方が悪いのか、割礼の部分を除いては、どこにでもある不幸話です。<P>そのせいか場面場面では、おもいっきり彼女の自慢話満載にも取れます。<P>ソマリアに生まれたら、何も彼女だけの苦労話ではないでしょうから、<BR>彼女を可愛そうだと思い読む本ではなく、こんな例もあるのねくらいで<BR>読まれるのが一番!
NHK「未来への教室」でワリス・デイリーの存在を知り、amzonで検索をして注文・読んでみました。<BR>女子割礼、というのは言葉だけ知っていましたが、この本を読んでやっと理解できました。性器を切除するという恐ろしいことが実際行われているなんて...しかも、今でも毎年200万人の少女がこの女子割礼の犠牲になっているとは、驚きの事実です。<P>改めて思ったのは、現代は「情報化社会」と言われていますが、まだまだ重要な情報は意識しないと入手できないということ。アフリカで毎年200万人の少女が今でも、ですよ。このことはワリスが勇気を出して世界に告発したので、やっと我々も目にすることができたのですが、世界にはまだまだこのような驚くべき慣行が残っているのだと思います。<P>とにかく、ワリスの勇気に拍手です。<BR>心配なのは、アフリカの聖域にメスを入れただけに、民族的・文化的な反感を買って、彼女が攻撃されないか、ということ。国連が守ってくれることを期待します。