昔この手の教育は当たり前でした。よく読め、わけがわからなくとも読め、読書百遍義自ずから通ず の世界です。いわば学習法のスパルタ式?それが戦後数十年を経て「問題意識も持たずに丸暗記はだめ。まず考えよ」「なぜ学ぶのかをわからずに勉強しても単なる知識偏重だ」「自主的に勉強する大切さ」「押しつけられるだけでは学びではない」「詰め込みを排せ」このようないかにも進歩的先進的と思われる流れの中で、片隅に追いやられていたこのメソッドが現在の学力低下、総不勉強化の混迷大混乱の時代に、教育が見直されるひとつの「蜘蛛の糸」のように黙する多数である一般の私たちのもとに現れた、そんな気がするのです。人が物を身につけていく時には「考える前に考える素となるものをまず覚え込む、そ!!こから学習の第一歩が始まる」そういうものではないでしょうか。その意味ではこの書は単なる「日本語のリズム」「日本語の名文」「読みのヒーリング」にとどまらない、結果として深い意義のある出版だと感じます。
大人になってからはすっかり遠ざかっていた日本語が、広く浅く取り上げられていて、懐かしい感じで楽しめました。<BR>3歳の娘に「かえるぴょこぴょこ~」とかはオオウケでした。
ようやく最後まで声を出して読み終わりました。<P>読みながら、そして読んだ後に感じたこと。<P>今の私たちはこの文章から日本語のリズムと<BR>味わいを感じながら読み下しているが、果た<BR>してあと二十年もしたら、この日本語のリズ<BR>ム感をきちんと伝えることが出来る人が小数<BR>派に成ってしまうのではないか。<P>なんとか、他のリミックス版のように、CD<BR>を付けて出すことはできないのでしょうか?<P>ぜひ出版社で企画があるとうれしいのですが。