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| トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説
(
ロバート・アーリック
垂水 雄二 他
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「トンデモ本の世界」等では、明らかにまちがっている変な議論を、確固たる常識の立場から馬鹿にしてお笑いの種にする、というのが通常のパターン。ところが本書は、ただのイカレポンチの妄想と、それなりに正当でありながら通説とは違う議論とはきちんと分ける必要がある、という観点から、通常はトンデモ呼ばわりされることも多い異説をきちんと検討する。<P> きちんとした検討なので、各種理論のおさらいから、統計処理のあれこれ等々についてのていねいな見直しが行われている。「トンデモ本の世界」ほどは気軽な読み物じゃないし、読み終わって、これまでただの奇説としか思っていなかったものが、実は意外にしっかりした根拠を持つことを教えられて驚くこともしきり。そしてその課程で科学のプロセスも教えてくれる。いい本です。
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