東京の章を読んでいて、つい読みふけってしまった。仕事で日本に赴任し、スパイである以上あまり「友好的」ではない立場だったはずなのに、この文章には日本に対する深い理解と、明らかな愛着が感じられたため、びっくりしてしまった。KGBのイメージとは・・違う・・。情報提供者の日本人についての描写は、シンパシーにあふれていて、なんだか懐かしい日本人を思い出させてくれた。以前、こんな日本人が確かにいた。でも今はいないかもしれない・・。ちなみに私は40歳代。冷戦の遺物であるKGBが、昔の日本も保存してくれていた?・・ような気がする。
緻密にして大胆、神経を病みながらも強く生きる職業の方々が自分の脚で集めた、世界の都市情報.ちょっと回りくどくて、でもセンスの良い、文章も魅力です.
北の国からきたスパイの方の話ですが、冷戦終わって10年以上経ってるので話がちと古いのでは?<P>舞台となっている時代はみんな30-40年以上も前なので、団塊の世代のさらにお兄さんくらいの世代の方々には共感できるかもしれません(各都市ごとの執筆者はみんな70歳過ぎの方)。飲み屋でおじいさんの武勇伝(100回くらい聞いた)を聞いてあげるつもりで読むと吉か?<P>あと文体が重くて読むのに疲れた。 でもツボにはまる人にはいいと思いますよ。