「眠りは、成仏の日のための練磨のようなもの」<BR>巧みな短文と著者がファインダーに収めた完全なまでの風景、人、光、灰‥‥<BR>旅好きならば印度放浪、東京漂流、西蔵放浪、これらは読破しておきたい。ぼくにとって藤原ワールドの出発点となった名作。
三島由紀夫がどこかで「人間にはインド周期というものがあって、それを逃すと何ごともなくさまよい、大嫌いになって逃げ帰ってきてしまう。」ということを言っていた。今、その理論を振りかざしてまじめに渉ろうとするものがいれば、時代錯誤というよりほかはない。二十年後、村上龍は、強烈な何かによってアイデンティティを確立できない若者に向かって「今すぐインド行きのチケットをかって、バラナシの公衆ベンジョでハシッシをきめよ」と書いていた。村上のインドはフィクショナルな試みとして面白い。ホントのインドも人間もそうじゃない。<BR>この本には本物がいっぱい詰まっている。
私達が忘れている大切な事を、思い出させてくれる作品です。<BR>人も動物も花も、命あるものすべて同じなんだと。。。<BR>与えられた命を、本能のままに一生懸命生きているんだと。。。<BR>写真も言葉一つ一つ、生きて伝わってきます。<BR>見て、考えるではなくて、心で感じて下さい。