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うたかたの日々 ( 岡崎 京子 ボリス・ヴィアン )

岡崎の『リバーズ・エッジ』が大好きな私が書店でこの本を見つけた時<BR>  「え!?ボリス・ヴィアンの“うたかたの日々”?」<BR>と思ったが時間がなく通りすぎてしまった。<BR>その数日後、週間文春の書籍評コーナーでやはりヴィアンの小説が<BR>元だという事を知り、すぐ購入。<BR>10年以上前に原作を読み映画も観たがディテールは忘れていたのに<P>     すごいっ!あぁこれが“うたかたの日々”だ!<BR>と号泣した。岡崎とヴィアン、これほど相性のいいコンビがあるだろうか。<BR>現在、花とゆめコミックスで魔夜峰央が『パタリロ西遊記!』で<BR>“西遊記”を漫画化している。全く違うジャンルの小説だが<BR>        “漫画化してくれる”<BR>という事は単純にありがたい場合がある。<BR> <P> ●小説を漫画でわかりやすくしあくまで岡崎ワールドであること<BR> ●ヴィアンの小説を見事に漫画化し、原作を損ねていないこと<BR>以上の2点が★5つの理由です。

ボリス・ヴィアンの小説をほぼ忠実に要約して表現しています。ただし、ただ原作をなぞっているわけではなく、随所に岡崎京子特有の「あっ」と思わせる表現がいくつも見ることができます。<BR>平和な日常ではポップで軽快に、破滅に向かう過程では苦悩から絶望に満ちていく表現へと・・・。原作とは違う哀しさをしっかりと創り上げています。<P>また、ちょっとしたところでアレンジしているところもあり、それもしっかりと原作にフィットさせています。岡崎京子の力量だからこそという部分です。<P>もしこの作品に興味を持ったの方がいらっしゃるのであれば、ぜひ合わせて原作を読んでいただきたし、原作を読んだ方もこの作品を読んでいただきたいと思います。原作の凄さと、岡崎京子の凄さを再認識することが!できると思います。

私が高校生の頃、キューティという雑誌で「うたかたの日々」は連載されていました。<BR>そのころは家庭の事情や年に似合わない無理な恋などで子供なりに心をいためていたのを覚えています。<P>岡崎京子、という漫画家はそんな繊細で自意識過剰な高校生の心臓を鷲掴みというか…サブカル的なポイントを押さえた絵やディティールはもちろんのこと若さゆえの漠然とした不安をえぐるように書き出してくれていて、「ああこんなこともあっていいんだ」と読むたび心強くなっていました。<P>ボリスヴィアン原作ということもあってか、この作品では普段の岡崎作品よりも純文学性があり、子供の頃は単にオシャレなマンガというイメージが強かったのですが…<BR>この度読み返してみて「純粋な大人」の恐さと潔さを知ったしだいです。<BR>特に終わり方の絵の当てはめかたの秀逸さ!!!<BR>25歳前後の女性には絶対ツボかと…

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うたかたの日々&nbsp;&nbsp;&nbsp;ボリス・ヴィアンの小説『うたかたの日々』を原作にした、岡崎京子によるコミック。雑誌「CUTiE」の連載(1994年~1995年)後に、著者がプロローグ、ラストを描き加え、全体に加筆修正したもの。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;「ちょっとした財産もち」のコランと軽やかで美しいクロエ。ふたりは盛大な結婚式を挙げるが、そのすぐ後、クロエは肺に「睡蓮」が巣食うという奇病に侵される。治療費のために破産に追い込まれながら必死に看病するコラン。だが、クロエは日に日に衰弱していく。そして、ある作家の偏執狂的コレクターのシックとその恋人アリーズ、コックのニコラなど、周囲の人々の人生も深刻な様相を呈していく。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;原作ともども、この作品の魅力のひとつは、残酷さと無邪気さをあわせもつ幻想的な描写の数々にある。恋するふたりを包む、熱くてシナモンシュガーの味がするバラ色の雲や、土から生えてくるたくさんの銃身、そして、クロエの胸から伸びて咲く睡蓮の花…。原作を知る人にとっては違和感をおぼえる場面もあるかもしれないが、彼女の目をとおして、ていねいに描かれたヴィアンの世界を、特に前半は、ただ楽しみたい。後半に入ると、破滅へ向うコランたちの姿が現実をぎりぎりのところで生きる岡崎作品の登場人物の姿と重なり、物語は一気に走り出す。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;凝った装丁も、本書をより魅力的なものにしている。白い箱から真っ赤な本を取り出せば、表紙には睡蓮の花。しゅるりと勢いよく伸びるその姿は、恐ろしくて、美しい。(門倉紫麻)
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