欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法 みんなこんな本を読んできた 欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法
 
 
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欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法 ( ケビン・ミトニック ウィリアム・サイモン 岩谷 宏 )

って映画がありましたが、それのハッカー版ですね。キャッチミーの主人公も、この本で紹介されているさまざまな事例も、人間の思い込みや好意をうまく利用して、とんでもない詐欺をしてしまいます。思わず感心するほどの巧みな詐欺(これぞ知能犯!)と、読み進むうちに膨らむ嘘がばれるかばれないか…というスリルがたまりません。<P>2作の大きな違いは、キャッチミーは古きよき時代にやんちゃな男の子が起こした憎めないお話…で落ちがついたのですが、この作品はいつ自分のオフィスで起きてもおかしくない、かなり現実味を持った詐欺事件の事例集だということ。読んだあとは、今会社勤めをしている人なら誰でも「もしかすると自分のせいで詐欺師にハッキングされたことがあったのかも…」という気持ちに!なってしまうくらいのリアリティがあります。専門書っぽい雰囲気ではありますが、キャッチミーを面白いと感じた方、ミステリーの好きな方にはオススメです。

英語でかかれていることを忘れて一気に読んでしまった。とにかく面白い。いくらファイアウォールを導入し、IDSで監視し、セキュリティポリシーを制定しても、人間を騙せば崩壊してしまう、ということが著者の体験から生き生きと書かれている。詐欺関係の用語だけ押さえれば、文章自体は平易で読みやすい。ありきたりのソーシャルエンジニアリング(ごみ箱あさりなど)では満足できない人にお薦め。

実に単純な手口に、次々とひっかかっていく人々の話を読んでいると、いかに人が「他人を信用したがる生物であるか」ということ思い至る。ここまで単純だと、むしろ騙される側の人々がおとおしくなって気さえする。これはつまり、人間が社会的動物であるがゆえに逃れられない本能なのかもしれない。だとすると、騙す側はいわば捕食者であり、騙される側とはある意味で別の生物だ。これを生存競争と捉えれば、騙される側は次なる進化をしなければならない。本書にはそのためのアドバイスもたくさん書かれているのだが、果たしてこの要求をすべて満たせる「騙される側」がどれだけいることか……。

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欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書のタイトル、『The Art of Deception』は、つまり他人にうそをついて信用を勝ち取り、あとからその信用を裏切ることで、喜びや利益を得るということだ。ハッカーは婉曲的に「社会工学」という言葉を使う。そして、そのハッカーから崇拝されるケビン・ミトニックが、実際に起こりうるシナリオを描いてみせている <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;ミトニックが挙げる例を10件ほども見れば、なんらかの組織のセキュリティを担当している者ならば、生きる気力をなくしてしまうだろう。昔からいわれていることだが、セキュリティと人間とは本来相いれないものなのだ。組織とは、モノやサービスを提供することを目的に存在するのであり、有能で親切な従業員がそのモノやサービスを広めようとすることを期待する。人間は他人から好かれることを好む社会的動物なのだ。セキュリティの人的要素をコントロールするということは、だれかを、あるいはなにかを否定することになる。これは不可能なことだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;ハッカーの崇拝を受けるミトニックの名声を考えると、ハッカーが社会工学を使って攻撃する最後の標的がコンピュータであるというのは皮肉だ。『The Art of Deception』に描かれているほとんどのシナリオは、コンピュータを使わない組織にもあてはまるし、フェニキア人でさえ理解したであろう原則だ。ただテクノロジーの進歩によってより容易に実行できるようになったにすぎない。電話は手紙より早いし、つまるところ、大きな組織を持つということは、大勢の他人とかかわるということなのだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;ミトニックのセキュリティを守るためのアドバイスは、ほとんどが実用的に聞こえるが、いざ実行に移すとなるとそうでないことに気づく。より効果的なセキュリティを実現するということは、すなわち組織の効率を下げることになるからだ。競争の厳しいビジネスの世界では、効率をなにかの引き換えにするなど、まず不可能な話である。そもそも、「だれも信じてはならない」というルールがあるような職場で働きたいと思う人がいるだろうか。ミトニックは、セキュリティがいかに信頼によって簡単に破られるかを示して見せるが、信頼を抜きにして人は生きられないし、一緒に働くことなどできない。現実の世界では、組織が効果的に機能するためには、完全なセキュリティなど妄想にすぎないことを認めて、保険料を増やすしかないのだ。(Steve Patient, Amazon.co.uk) <br><i>--このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。</i>
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