この本を買ったら解説から読んで下さい。解説を読んでから本文を読むとなるほどというくらいエッセンスが詰まっています。<P>ドラッカーの言う知識社会となった今、どの企業でも人材は貴重なアセットしてその育成について検討がされているはず。ビジョナリーカンパニーシリーズでは、数値的なIndexを用いた企業分析が中心だと思ったが、この本は、精神的な理念を分析していかにその理念を実行に移すかに焦点があたっていると思う。企業のミドルマネジメントが読んで、その組織にも当てはめることができるくらい簡単な理念、だが絶対にマネのできない理念があることがわかる。会社の人材をコストではなくアセットだと思う方にはお勧めの一冊では・・・・
ビジネスでは昨今、80対20の法則(会社の業績の8割は、2割のハイパフォーマーがたたき出している)が叫ばれ、いかに『優秀な社員』を採用、育成、リテンションするかを命題にした、いわゆる『ウォー・フォー・タレント』という言葉をよく耳にしますが、この本はこの考えに対するアンチテーゼととることができるのではないでしょうか?<P>上位20%のハイパフォーマーが大切なのは確かですが、残り80%の社員をいかにモチベートし、その『隠れた人材価値』を引き出すかが今の日本企業が考えるべき大きな問題だと思います。この本はこの問題について考える良い機会を提供してくれます。
多くの日本企業が捨て去ろうとしていたり、忘れ去ろうとしている原則が、実は普遍性を持っていることを再認識させられる。<BR>人材という経営資源へのフォーカスが、いかに企業業績を向上させるかを、米国の経営学者が鮮やかに描ききっている。<P>日本企業の経営が株主価値偏重へオーバーシュートしかねないと危惧している一経営者として、自らの戒める大変よい機会を提供してくれたと思っている。