この本の著者が経営するローゼンブルースという会社は<BR>この本を読む限り素晴らしい組織なのだと思う。<P>顧客の為に社員を大事にするという考え方と<BR>それを実行するための仕組みは本当にすごいと感心させられる。<BR>その取り組みによって旅行業界でも屈指の企業として<BR>名をなすまでに至った手法が満載されていた。<P>例えば、入社したスタッフへの初日の研修などは<BR>今まで聞いた事がないようなものだった。<BR>こういったことを実際にやっている会社がどれだけあるだろうか?<P>表面上は人が大事だと言いながら<BR>実際の社員の顔(特に最前線のスタッフ)は暗いという会社が<BR>どれくらいあるだろうか?<BR>もしかしたらほとんどの会社がそうなのではないだろうかと思ってしまう。<P>本当に人を大切にすることの意味や手法を参考にするには<BR>もってこいの本だと思う。<P>若干大げさなのでは?と思うエピソードもあるが<BR>読んでみるべき本だと思う。
顧客に最高のサービスを提供するためには、まず社員を第一に考える。<BR>●社員が職場に不満を持っていたら顧客に関心が向かないからである。<BR>●このような社員のの主体性を重んじる経営哲学が、米国企業でもとられているのが非常にユニークな印象を受けた。<P>●一方、日本でも、社員第一主義を掲げる企業が増えているが、ひとつ心配なのが、著者の意図とは歪曲されて、組織のエゴ、構成員の自己保身のための正当性を擁護することにならないかである<BR>●この間違った意味では、日本の公務員組織はまさに社員第一主義な組織であると思う