アスペルガー症候群を細かく解説してあり◎な本です。<BR>ですが、アスペルガー症候群について全く知識がない人が、<BR>いきなり読んでも読破し切れるかどうかは難しいかも(^^;)<BR>わたしの場合は娘がアスペルガーなので、<BR>該当するところがあり、ナルホドと納得しながら読むことができました。<BR>それでも難しいところがあり、何度も読んでいるうちに、<P>頭に入ってくる部分も多かったです。
アスペルガーについては、翻訳もののガイドブックが「決定版」といわれ、それなりにわかりやすかったが、いかんせん、日本は、欧米に比べ、大きく対応が遅れている。この対応、社会認識の差を前提にしたままの訳本では、どうしても現実的なガイドとするには無理があった。しかし、この本は、経験豊富な臨床家によって、日本の現状と対応に即して書かれているため、非常に解りやすい。特に教育関係者にはぜひ一読し、何を目指すのか、本当のサポートはどこにあるのかを理解して子供に接して欲しい。潜在的なアスペルガーの子供達は、かなりいるものと推定されている。一見普通なだけに、困った子扱いされている場合が多い。しかし、一方で、素晴らしい才能や、ユニークさを秘めており、人間の多様性と可能性を実感させてくれる子供達でもある。うちの子供も、家庭、学校、社会での「困った子」扱いに、時に、叱咤と無理強いで対応しようとしたことを詫びて、今からでも頑張りたいと思っている。この本で、学校、社会にアピールしていく勇気と、自身を持って子供に接して行く気構えが裏づけされたことを感謝しています。