ゴクウさんの著書いつもたのしく読ませていただいております。<P>憤激ひとり旅の続編ですが、前回同様事実にもとずいており、たいへん参考になりました。フィリピンの下町の生活風景などがよくわかる一冊です。ただし残念なのは料理がまずいと言い切ることですね。実際私は現地によく行き、フイリピン料理を食べることがとても楽しみでもありますし、一流レストランでもおいしい料理が安く食べられるのは魅力ですね。料理以外の表現はとても現実的で良いと思います。
表紙のイラストや「のなか悟空」というペンネームが少々マンガチックではありますが、内容のシビアーさは予想外でした。常に地上の高さに視線を置き、貧しき者達の視点からフィリピンを観察する姿勢は、アジアの旅ものでは有名な「前川健一」にも勝るとも劣らない、冷静な著者の観察力には目を見張るものがあります。私も次の旅はフィリピンにします!
マニラの路地裏のまたそのウラ、って表じゃありません?ま、いいか。フィリピンのウラなんて所詮オモテみたいなもん。いい加減な悪事が堂々とまかり通る社会。私は何年もマニラで暮らす現地のしがないサラリーマンですが(いちおう報道カンケイ)、こんなに的確にマニラを捉えてビシバシ切り捨てているのは、住んでいる者にとってはゴモットモなことだと、改めて認識しました。マニラにいかれる方々には必携の書だと思いますわ。