人生、愛、人間、いろいろな感想をお持ちになるかと思います。ここでいろいろ言うのもいいですが、まずはご自分で読んでみてください、と切に思います。「2004年3月初版第14刷」は伊達ではありません。買って後悔しない本です。
某BSの番組でうるさ型のマンガ読みが高テンションで絶賛するのを<BR>見て思わず購入してしまいました。<BR>が、この上巻の読後の感想は「つ、つまらない・・・」でした。<BR>「泣ける」だの「深い」だのあまりに褒めちぎられていたので、肩透かし<BR>を食らった気分でした。<BR>何の予備知識もなくこの上巻だけ読めばおそらく下巻を読むことはなか<BR>ったと思います。<P>しかしこの作品、元々はこの程度のマンガで終わるはずだったのでは<BR>ないでしょうか。それがある時を境に作者がどんどん登場人物の人生を<BR>『発見』していき下巻のクライマックスに突入する、と。<BR>上巻と下巻の落差を表したくて敢えて星1つにしました。
4コママンガであるが、連続したストーリーとして構成されている。薄幸の主婦森田幸江と乱暴でだらしない亭主のイサオをめぐるエピソードからなる。このマンガは、さまざまなメディアで高く評価されている。たとえば、永井均「マンガは哲学する」講談社などで、絶賛されている。こう書くと、なにか、説教くさいまんがのように思えるが、個々のエピソードは十分笑えて、楽しめる。ギャグのセンスも良いし、作法もしっかりしている。主人公2人以外の脇役も十分にキャラがたっている。個々の4コマは、どう考えてもギャグマンガであるのだが、それらをつなげて読んでい見ると、幸江の生き方や人生に対する考え方に涙してしまうのである。このような重層的な構成ができるところに業田のすごさがあるのだろう。