五輪書に書かれているほとんどの項目を解説しています。発売日から察すると、NHKの大河ドラマ目当てに作られたようですが、読み応えがあり骨のある内容です。<P>もともと、ビジネス書の五輪書(仕事に生かせ的な内容)で興味をもち、岩波の五輪書にトライしたのですが挫折。ハードルが高すぎました。次がこの本でした。「目から鱗」は言い過ぎですが、分かりやすさは随一だと思います。<P>残念ながら、全ての項目を網羅していません。若干取り扱っていない項目がありますが、この本を読んでから、岩波のを読めば、何となく理解できました。<BR>本格的に武道や剣術に携わっている方には物足りない本でしょう。その反面、剣道などの武道を習っている中高生や大人には楽しめる内容です。宮本武蔵の真似ではないですが「後悔をせず」ですね。<P>柳生宗矩「兵法家伝書」も出てほしいです。
五輪書本を買おうと何冊も見比べましたが、各項目を詳しく、しかも分かりやすく(ここが大切です!)解説しているのは、この本だけかも。他にも「図解」や「分かりやすい」と書いてある本もありますが、やはり読み物中心で、図解は参考程度のものばかりです。じっくりと読みこみたい人にはおすすめできないけれど、中高生はもちろん、今まで五輪書を読んだことのない人にとっては「五輪書」がどういうものなのかを把握することができる一冊だと思います。<BR>この本で内容をつかんで、講談社学術文庫の五輪書で詳しく読みこむパターンが、私のおすすめです。ルビ付きなのも助かります。