PMブームは情報産業界によって仕掛けられたもので、ITコーディネータも同様な気がします。もっとも、日本版PMなどといって、PMBOKより遅れたことをやって混乱を引き起こしている、斜陽のエンジニアリング業界も困ったものです。<P> この本をじっくり読んでみると、PMBOKって意外にだめですね。この本、PMBOKを論理的に見下しているところがいいですね。加えて、確かに戦略論も口先だけでしたね。これ、アメリカでのことの筈ですから、これらを輸入翻訳するだけの日本のPMって、ほんとに何なのでしょうか? <P> ほかのレビューにありましたが、PMをじっくり考え直してみるのに最適なシニア向けの本のように思います。<P> <BR>
PMに関する多くの出版物がPMBOKというコップの水をかきまわしているなか、本書はPMBOKを踏み出す何かを感じさせてくれるようなタイトルでした。でも、期待したほどではありませんでした。<BR> ただ、「PMBOKの限界」の指摘は今までにはなかったことで、日本のPMもほんの少しだけ前進したかなとの思いがしました。<P> しかし、「PMBOK」と「戦略論」の融合の形が、イメージとしてなかなかとらえられません。テーマを盛り上げるための周辺の記述が多すぎるのもその一因でしょうか。<BR> PMだったらPMBOK、戦略論ならM・ポーター、といった固定ファン層を両睨みしての商品企画のようにも見えてしまいました。
日本には珍しい、プロジェクトの本質を考える本。日本にも、PM実務作法たけではない、プロジェクトの本質を考えている人がいることがわかった。<P>「PMBOKの限界」の指摘は秀逸で、目からうろこ。 過去のプロジェクトの例やPMの方向性の分析、戦略論の大局的分析など、初めて知ることが多かった。視野が広く、近視眼的PM実務書の繰り返しに飽きたシニアな人向けの巧著。<BR> <BR> <BR>