プロジェクト・マネジメントを資格取得、それに必要な知識という側面から描いていますが、PMBOKの体系、CMMの考え方等現在IT業界にてプロジェクト・マネジメントについて重要なイシューが上手く網羅されていると思います。プロジェクト・マネジャーなら知っていなくてはという内容で実務的にも基本として使えます。何より親切なのが印象的で、読みやすい本です。
この本を読む事により、PMPというものがいかに実社会で必要であるかという事を初めて知りました。が、題名の「国際資格の取り方」にはほんの少し離れているのではないかと感じました。読者の中には実社会に於いて「経験、勘、度胸」で既に実績の有る方が多数おられると思います。で、PMPの資格を取ってみようと思われてこの本を手にすると思いますが、「PM教育期間での最低35時間の学習が必要」、「情報は、逐次PMIのサイトで確認したい」と肝心の情報がサラリと書かれている事に戸惑いを感じるのではないでしょうか。全体の印象としてはPMPとなる心構え等を著者の経験から事こまめに記されているのは、参考になりました。
この本がきっかけでPMPを受験することを決めました。一見難しそうなPMP取得を勉強さえすれば、誰でも取得することができるということを世に知らしめた近年稀にみる優れた本です。受験申し込みから、勉強方法、試験場の雰囲気等が解りやすく説明されており、やる気、やれそうな気にさせてくれます。<P>PMP取得を目指す方は必読の書です。もちろん、この本のおかげで無事合格できました。深謝。